ジャンル:アイドルマスターシンデレラガールズ お題:ひねくれたカップル 制限時間:15分 読者:409 人 文字数:964字 お気に入り:0人

みくりーなにしたかったなにか ※未完


 じゃあ行くからね、と身を翻しかけたところで、くっと背に重力がかかった。見やると袖のあたりが後ろに引っ張られ、その方向へ視線を辿ると腕をめいっぱい伸ばした彼女がぷるぷると震えている。安定しているとは言い難い体制でソファに座っている彼女は、無理やりこちらに腕を伸ばしたようで、いまにも倒れそうだ。
「ちょっと、危ないよ」
「じゃあ、行くとか、言わないで」
 変な体制で居続けようと神経を根こそぎ使っているのか、みくちゃんの言葉はキレが悪い。今がした向かいかけた出入り口と、懸命に私を引き留める彼女をちらちらと視線だけで見比べる。すこしだけ、逡巡。けれど答えに迷うところなどなく、しょうがないなあと大業にため息なんか吐き出してみせた。
「邪魔だって言ったのはそっちでしょ?」
 口先で咄嗟に反論しつつ、不安定な腕がとにかく危うげなので、考えなしに手を取った。バランスを崩さないように気を付けながら、彼女の体制を立て直す手助けをしてあげる。
 何の気なしに指先に触れてみて、中指にペンだこが出来ていることに気が付いた。そういえば中間試験の季節だな、と他人事みたいに思う。
「でも、出て行けなんて言ってないでしょ」
「いいから、ほら、ちゃんと座りなよ」
 右手で掴んだ指先はそのままに、今後は左手を伸ばしてみくちゃんの腕を取る。思いのほかふにょっとしたので一瞬ぎょっとしたが、冷静になればなにも驚くことはなかった。そのまま、ぐだぐだ言っている本人をそそのかして、やっとソファに安定して着地させる。
「アイドルなんだからケガしそうなことしないでよね」
「ちっちっち、みくの柔軟性、なめてもらっちゃ困るにゃ。あんなのでバランス崩したりしないもん」
「そういう問題じゃなくて」
 またしても咄嗟に反論の言葉が口をつく。けれど、その先が続かなくて閉口した。自分でも、どう続けようとしたのかがわからない。何を問題だと思ったんだろうな、とちょっと考える。答えは出ない。
「それより、なんで引き留めたの?」
 なので咄嗟に話題をすり替えた。ソファにきっちりおさまった彼女を見ると、なんとも形容しがたい表情をしている。
「…出ていくななんて言ってないのにりーなチャンが勝手に出て行こうとするからでしょ!」
「なにそれ」
「…みくもわかんないけど」
 

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