ジャンル:アイドルマスターsideM お題:夜と狼 制限時間:1時間 読者:394 人 文字数:1012字 お気に入り:0人

帰り道の星

※SEM。やまはざにしたかったが…
※何一つお題に添えなかった


「はぁ~、夜は急に寒くなっちゃいましたねー」
日も暮れゆく夕刻。事務所を出た途端の北風に山下は肩をすくめる。
「ほんとですね!じゃあ、お疲れさまでしたー!」
続いて舞田と硲が扉をくぐった途端に、山村は扉を閉めてしまった。今日は一日机仕事に勤しんでいた事務員は余程寒かったらしい。
いつのまにか夏どころか秋も通り過ぎ、街には冬の気配が近付いている。

「今日は一段とcoldだね!雪、降ったらしいよ☆」
「そりゃ寒いわけだ」
ダラダラと三人で並んで駅へと歩く。寒い、寒い、と常の猫背を更に丸くした山下を硲は横目で眺め
「…山下くん」
「い、でっ!」
パァン!と力強く背を叩かれ、山下は仰け反る。
伸びた背筋を眺め「それでいい」と頷く硲に、「キョーイク的指導だね!」と指をさして笑う舞田。山下は2人を恨めしげに見、ため息をついた。
「な、なにするんですか・・・はざまさん・・・」
「背筋を丸めていると血の巡りが悪く、余計に寒さが増す。
・・・前にも言ったと思うが、君は背が高くスタイルも良い。AICでの君は素晴らしかった。」
「ミスターはざまもキラキラして輝いてたよ!」
「ありがとう舞田君。勿論、君もだ。バレンタインの時の君は輝いていた。そうだろう、山下くん?」
「~~~~っとに、恥ずかしいからやめましょう!!!るいも悪ノリしない!」

何でオッサン3人で褒め合ってるんだ!?と叫びたかったが、飲み込んだ。
なんだかんだで山下は2人に弱い。口を開いたが最後、流されて褒めるのがオチだ。本心とはいえ、こんな街中、しかも素面で褒め合うのはキツイ。
(何でこの2人は平気なんだ)
頬が緩んでいるのが分かる。満更でもない自分に気付いて、山下は無性に酒が飲みたくなった。
視線の先では、遊歩道のイチョウが淡く色づいている。LIVEの頃には見事な紅葉が見られるだろう

「るいも、はざまさんも、俺の目にはいつでもキラキラしてますよ。
・・・置いてかれないよう必死なんで」
「? 君は時々おかしなことを言うな」
硲は不思議そうに首をかしげ、舞田は苦笑して山下に目配せをした。

―――――「君がいなくては、私がここに今立っている事すら在りえないというのに」

ホント照れるなこの人、と呟いて山下は空を見上げる。
星がきれいな夜の話だ。初ライブは、すぐそこに迫っている。

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