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上だけ見てろよ(当奈良)

勉学でも部活動でも、一番首位になることを目指すのが当然だ。奈良坂には効率のいい努力の仕方が分かっていたし、それをこなせる器用さがあった。努力した分がきちんと報われるだけの才もあった。
だが、これだけはそう簡単な問題ではなかった。努力型の人間は、得てしてこのような突飛なものが苦手である。奈良坂も例外ではない。
「お前の目は美味そうだなぁ」
何を言われているのかよく分からなかった。当真が奈良坂の神経を逆撫でることはあっても、こんな要領を得ないことを言われたのは初めてだ。この人はこんなに不明瞭な人だったかと、目をしばたかせた。
「意味が分からない。当真さんあんた、疲れてるんじゃないか」
「んー?」
不鮮明な声で当真は奈良坂の顎をつかんだ。予想に反して柔らかな手つきに、驚いて身体が跳ねた。いまさらだが、なんだか距離が近い。しかしこの人から逃げるのは、なんだか癪だ。
「いや、美味そうな色してんじゃん」
「食べる気か?」
「それでお前の視てるモンが分かるなら、悪くねぇな」
言い終わらないうちに、当真の唇が眼の前に迫ってきた。本当に食べられてしまうのかと身構えた身体を、安心させるように当真の手が撫でる。眼球の上を生ぬるい感触だけが過ぎ去って、覚悟していた痛みはなかった。
「バァーカ。本当に食うやつがあるかってーの」
「なんだ」
ガッカリしている自分に驚いた。
「お前には俺の背中追っかけてもらわなきゃな」


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