ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:恋の喜劇 制限時間:15分 読者:405 人 文字数:902字 お気に入り:0人

彼の隣で

他人の事ならいくらでも笑えるものだ、と思う。そうしている時、自分のことなど忘れているのだろう。恥ずかしい、などという思いもなく、彼はいつもそんなことをしていた。堂々と、皆の前で。もしかしたら自分も似たようなことをしていたのかもしれない。少なくとも、赤司や黄瀬、ひょっとしたら紫原にもばれていたのかもしれない。けれど、少なくとも緑間にはばれていない。それはわかっていた。
あの始まりは部の引退式の時だった。その時までに、すでに部長は赤司だった。副部長はそれまでと同じ先輩が続けていた。インターハイが終わって、そこで副部長の交代があったのだ。
号令が掛かり、部の皆が集合した。赤司はすでに正面にいた。そして緑間はその隣にいた。真田監督が、次の副部長を緑間だと発表した。誰もがわかっていたことだった。問題はその後だった。
通常、そういうのが当然なのだろう、真田監督は続けた。
副部長としての職務内容については、部長の赤司から教わるように
その必要はありません
緑間が言った。反論するような口調だった。真田監督が焦ったように緑間を見、次いで赤司を見た。赤司も少し驚いた表情をした。何が始まるのだと、その場に居た皆が(緑間を除く)息を飲んだ。緑間がすっと彼のメガネに手を伸ばした。緑間を嫌う訳ではないが、彼は無駄にもったいぶった言い方をする。そういった言動は好きになれなかった。というか、緑間はすべての基準が彼視点のため、押し付けがましい言動が多々合った。そういう部分がやはり好きになれない。おそらく、相容れる時は無い気がする。世の中の人間の何パーセントかは、きっと相容れることはなく、緑間はその何パーセントに一人になるだろうと思っていた。
な、なぜだ
真田監督は動揺がわかるような口調で緑間に尋ねた。緑間はちらと赤司を見た。こちらを気にした様子は全く無かった。それはそれまでの彼の行動から十分ありえた。緑間は自分が注目している相手以外はほとんど気に留めない。良くも悪くも分かりやすい。
ずっと見てましたから、もう、赤司から教わることなど何もありません
これがずっと続きそうだ、と確信にも似た予感があった。



同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:純白の姉妹 制限時間:15分 読者:151 人 文字数:1091字 お気に入り:0人
朝起きて窓の外を見たら一面が雪景色だった。昨晩はひどく冷え込むなと思っていたがまさかこれほど積もるとは少しばかり予想外だ。「おはよう。起きてる? 雪がすごいよ」 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
うわさ ※未完
作者:‍空音(‍ハイパー) ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:もしかしてカップル 制限時間:15分 読者:316 人 文字数:573字 お気に入り:0人
緑間と赤司はよく行動を共にする。それは主将副主将という立場上、全く有り得なくはない、寧ろ当然かもしれないのだけど。バスケ部内、いや、キセキの世代プラスアルファの 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:憧れの経験 制限時間:15分 読者:459 人 文字数:826字 お気に入り:0人
はひ、と箸を銜えたまま、黒子の顔を見る。宝持屋の箸は高尾の口の奥でカキと音をたてた。やばい、と口を緩め、高尾は箸を手に戻す。何つったのだから、結婚式を行おうと思 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:いわゆるクリスマス 制限時間:15分 読者:491 人 文字数:630字 お気に入り:0人
構内の地図はありませんか地図?実渕は聞き返した。緑間はなぜそんなことを言ってきたのだろう。学校の建物内部がわかるようなああ、それならそこに実渕は緑間が手にしてい 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:素朴な食器 制限時間:15分 読者:920 人 文字数:706字 お気に入り:0人
なるほど、と長い時間無言で碗を眺めていた赤司は呟いた。碗をひっくり返し高台を確認し、少し顔から離して全体を眺めた。斜め上から覗き込むように見、手で感触を確かめる 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
棋譜 ※未完
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:ぐちゃぐちゃの駄洒落 制限時間:15分 読者:504 人 文字数:569字 お気に入り:0人
さすがの征ちゃんも想定以上だったみたいで、と実渕は肩を竦めた。ちょっと休憩してくるってどこかに隠れちゃったのよ……そうですかそう話す実渕の周囲でひっきりなしにシ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:淡い時雨 制限時間:15分 読者:509 人 文字数:863字 お気に入り:0人
妹は雨の日に傘もささず外へ飛び出して、しっとりと濡れて帰ってきた。濡れると母親に叱られた記憶があった。けれど妹はとても楽しそうにしていたので、その濡れた髪を拭い 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:苦い囚人 制限時間:15分 読者:518 人 文字数:897字 お気に入り:0人
いつまでも引きずっちまうのが男ってもんだろ?したり顔で語る高尾に、無神経だと思いつつも、緑間は行くぞとだけ残して席を立った。そういう想いもあったのだという、懐か 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:おうか ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:過去の天国 制限時間:15分 読者:625 人 文字数:1036字 お気に入り:0人
大人になったら取るに足らないことだと笑う程度のことを、当時は本当に真剣に考えていたものだった。幼いながらも真剣に、本当に真面目に将来のことを考え、苦しんでいた。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:清い負傷 制限時間:15分 読者:968 人 文字数:906字 お気に入り:0人
気が利く秘書を雇ったものだと、ビルのエントランスを出た途端、緑間の姿を見て思った。社長、と仕事が終わって、もぬけの殻になった赤司の背中に呼びかけてきた小野は、赤 〈続きを読む〉

かみむら@Promptの即興 二次小説


ユーザーアイコン
ある日の14 ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ お題:走る罪人 制限時間:15分 読者:7 人 文字数:670字 お気に入り:0人
何もわかっていないと言われているようなものだった。それでも、俺は真太郎を招き入れるために、玄関へ向かった。下働きの者たちが彼を眺め、声を掛けるわけでもなく、ちら 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
押しかけっ子 ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ 子ども世代 お題:黒尽くめの百合 制限時間:15分 読者:16 人 文字数:692字 お気に入り:0人
こればっかりは親に感謝、ということなのだろう。何を着ても美人は美人。それこそ布一枚だって、それは変わりない。ミュシャの絵の女性たちもあきらかに布しかまとっていな 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
ごほうび ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:美しい土 制限時間:15分 読者:11 人 文字数:788字 お気に入り:0人
明らかに嫌々という様子で赤司は玄関を出て行った。今日帰ってくるか明日帰ってくるか、わからない。今日帰ってこないなら、自分で食べればいい。緑間は台所の入口にぶら下 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
オリジナル ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ お題:少女の妻 制限時間:15分 読者:14 人 文字数:689字 お気に入り:0人
カレンダーの予定表を眺める。町田の譲渡会が明日、墨田の譲渡会が明後日。朝から入らなくてもいいけれど、撤収は参加することになっていた。一週間前に更新した子猫の里親 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ お題:反逆の終身刑 制限時間:15分 読者:19 人 文字数:809字 お気に入り:0人
表示された番号読み上げろって言ってるだろ?そんなの出てないって!電話での会話はもどかしい。その画面を見ればすぐわかるというのに、言葉だけでは伝わらない。まさに百 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ お題:彼が愛した裏切り 制限時間:15分 読者:26 人 文字数:758字 お気に入り:0人
それは忘れらんねーな、と言ったら、よく言われた、と返された。そらそうだ、七夕に誕生日なんて、七夕のたびに思い出す。人の誕生日を覚えている利点はあるのだろうかおは 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
将棋 ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ 緑赤 お題:運命の善人 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:846字 お気に入り:0人
長考に入った時、周囲に気が回らなくなるのは当然だった。しかし、今日は勝負を始める前に日本酒を二合ほど飲んでいた。そんな状態で勝負をしようなどと思わないが、やるぞ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:悲観的な惑星 制限時間:15分 読者:32 人 文字数:999字 お気に入り:0人
揚屋の者がなぜここへ?真太郎さんに勝ちましたから勝った?へえ理由を説明すると安平は、そんな方法があるのか、と階段を登っていった。二階に真太郎がいたのを知っていた 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
pthp 2 ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ 青黒 お題:女のハゲ 制限時間:15分 読者:37 人 文字数:755字 お気に入り:0人
やっぱりっつーか、あの緑間っちの反応緑間がトイレに行った隙を狙って、黄瀬が言った。わかっていたんですけどテツが言った。別に、みどちんだけじゃん紫原が言うと、赤司 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
pthp ※未完
作者:かみむら@Prompt ジャンル:黒子のバスケ 青黒 お題:つらい友人 制限時間:15分 読者:34 人 文字数:744字 お気に入り:0人
テツの言っていた通りだった。緑間一人が動揺していた。紫原はいつもの眠そうな顔、赤司は何だか笑っているようだったし、黄瀬は元々知っている。おい、と声を掛ければ、緑 〈続きを読む〉