ジャンル:青の祓魔師 お題:怪しい宿命 制限時間:30分 読者:435 人 文字数:1242字 お気に入り:0人

無題 ※未完

怪しい、という形容詞においてメフィスト・フェレスの右に出るものはまずいない。
むしろ怪しさを通り越して胡散臭いといったほうがよいかもしれない。だからこそ、燐は悩んでいた。

「どーすっかなあ、これ。」

ピンク色のかわいらしい封筒、差出人はメフィスト。しかも恐ろしく可愛らしい丸文字でかかれ、ハートのシールが貼ってある。
思わず開封することすらためらってしまう可愛らしい見た目の、手紙であった。

靴箱に入っていた手紙を見つめて既に5分が経過している。そろそろ周りにいる人たちも燐の事を何事かと怪しんでひそひそと小さめの声でささやきあっている。だが、燐はそれを気にするほど余裕がなかった。

「あれえ、奥村くん?何してん、こんな所で?」

ひょっこりと現れたのは同級生の志摩。奇しくも封筒と同じピンク色の頭をしていた。そういえば志摩もどちらかと胡散臭い。へらへらといつも笑っているのに、よく見ると目の奥は冷え切っていて、いったい何を考えているのかさっぱり見当もつかない。

「いや、別に何でもねえよ。…今日は塾、あと一時間後だよな?」

燐はピンクの封筒をおもむろにポケットへ突っ込みながら志摩へと返事した。志摩にばれると絶対に面倒なことになると直感したからだ。
しかし志摩は既に気づいていた。だからこそ、にっこりと楽しそうな笑みを貼り付けたまま燐の隣まで歩いてくる。

「そやねえ、今日はすぐ塾始まらんから時間余ってしゃーないわあ。で、奥村くん?それ、何なん??」

にーっこり、とこの上なく楽しそうな笑みを浮かべた志摩は燐の睫が数えられる距離までずいっと顔を接近させてささやく。無駄に距離が近い。あまりの鬱陶しさにうっかり殴り倒してしまいそうになる衝動を抑え込み、燐は志摩から距離をとる。

「だから、何でもねえって、志摩には関係ねえの!」

「えー?だってそれ、どー見たってラブレターやろ?せやろ!!奥村くんも隅に置けんなあ」

楽しそうな志摩はきらきらと目を輝かせて、燐の制服のポケットを指差してはやし立てる。志摩は髪の色だけでなく頭の中身までピンク色らしい。燐は心底疲れたように眉をしかめて、志摩の勘違いにため息をつく。これ以上誤魔化しても志摩がヒートアップするだけだと判断した燐は、ポケットから多少ひしゃげたピンクの封筒を取り出して志摩の目の前に突きつけた。

「あー…、もう。面倒くせえ。そんなんじゃねえって、ほら。」

「なになに?見してくれるん?!って、えー…、これ理事長からの呼び出し?奥村君また何か壊したんちゃうん。」

封筒の差出人を見て一気にテンションが下がる志摩。面白くない、と愚痴を言われても仕方ない。こんな面倒くさいことを仕掛けてきたメフィストがすべて悪いのだ。

「なあ、志摩。これ開けて。」

「え、何で?」

「だってほら、差出人メフィストだろ?開けたら爆発するとか、有りそうじゃん。」

「俺なら巻き込まれてもええん?!奥村くん、ひどい!」

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