ジャンル:刀剣乱舞 刀さに お題:光の儀式 制限時間:15分 読者:341 人 文字数:982字 お気に入り:0人

太陽(信仰)本丸

それは奇妙極まる光景だった。
火輪の審神者の本丸の庭に設置された、謎の祭壇。
ご神体を置く位置には何故か金色の鉄扇が置いてあり、
その前には食事が乗った膳が据えてある。
これで囲いがあったら、地鎮祭でもやるのかと首をかしげるところだが、あいにく囲いはない。
「……何してるんですか、これ。」
鴇環(ときわ)の審神者は、廊下から奇妙な祭壇を眺めて呟いた。
「短刀達の気紛らわしだ。」
恋人のいぶかしげな顔と視線の先を見て、山姥切は事も無げに言った。
「えっと……説明欲しいです。」
こんなに短い説明では、分かるものも分からない。
彼女はすぐさま白旗を揚げた。
「あんたも知ってのとおり、俺達の主は本丸を空けがちでな。数日帰ってこないこともある。
そうなると、短刀達は寂しくなるからな。
『あれ』を主と思って、ああやって気紛らわしをしているというわけだ。」
そういって彼が指差したのは、本丸の空で輝く太陽。
現世にある本物ではないかりそめだが、誰がどう見ても光り輝く日輪である。
「あの、確かに『火輪』さん……ですけど。
いいんですか、そんな事して。怒られないんですか?」
この本丸の主の審神者号は、太陽の異名から名づけられている。
確かに太陽を主と思ってというのは、発想としてはぎりぎりで理解できなくもない。
しかし、気性の強い彼女が、これを聞いて何と思うか。
太陽は決して悪いものではないが、同一視されて女性が嬉しいものかといったら、かなり怪しい。
「ああ、怒られるとも。当然だろう。」
「はぁ……やっぱり、怒られるんじゃないですか……。」
しれっと言ってのけた山姥切に、鴇環はため息混じりに答える。
何故彼はこうもいけしゃあしゃあと物を言えるのだろうか。
鴇環には良く分からない。
山姥切国広は、日常では卑屈で謙虚、真面目な仲間思いだと聞いているのだが、
ふてぶてしいという属性もついてきているのだろうか。
何しろ彼女の元に、山姥切国広の別個体は存在しないので、謎である。
「本人が帰ってくる前には片付けているからな。問題はない。
……まあ、今日の夕には帰ってくるからな。それまでに戻せばいい。」
いいのかという疑問は、鴇環からはいまだに消えない。
だが、疑問に思う方がおかしいと言わんげに堂々とした山姥切の物言いのせいで、
彼女はついにそれを口に出来なかった。

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