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降られたい気分

こんな俺にだって、雨に濡れたい時がある。
本当にたまに、だが。

「なんか、今日のザップさんおかしくないですか?」

あ、おかしいっていうのはいつもと違うって意味であかしいのはいつもでした、だとか抜かす陰毛頭はとりあえずぶったたいておいた。でも確かに今日の俺はおかしいんだろう。自分でもそう思う。朝起きた時の部屋の静かさが妙に妙に頭に残っていて、気が付けば深い思考の闇に絡めとられそうになる。この俺が。

きっと、昨日振られたからだ。そうに決まってる。
そういえば、ここ最近では一番長い付き合いだったかもしれない。自分が思っていたよりも大きな存在になっていたのだろうか。

「…なんか静かなザップさんってキモイっす」

ああ、自分でもキモい。確かに。性に合わない。
たった一人の女のことでここまで落ち込むだなんて。

「…テメェ、好き勝手言いやがって、まてこら」

こんな気持ち、すぐに晴れる。

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