ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:見知らぬ克服 制限時間:30分 読者:321 人 文字数:1407字 お気に入り:0人

だってわたしはおんなのこ。(死体の話) ※未完


 素敵な死体に出会いたい。
 例えば水揚げされたての体。良い。ひんやりしていて抱き締めたくなる。
 例えば首吊り後の体。良い。たるみ切った全てを私は受け入れたい。
 例えば頸動脈を切った体。良い。可愛い。大好き。

 死体の何が好きなのか?決まってる。全てだ。
 あえて挙げるとしたら……瞳。意思を持たない瞳。私の望んだものだけを映し出すガラス玉。
 こんな素晴らしいものがこの世にあったのかと、あの時の感動を何度でも味わいたい。
 首だけ切り取って延々と見つめていたい。体つきだと持ち歩けないから。
 体は解体してもいいし、食べてもいいし、可能性は無限大。どうするかは人によって変えればいいと思ってる。肉付きの良い体ならたっくさん考えられそうだ。

 死体に出会いたい。死体を愛したい。
 ――死体にしたい。

 老衰もいいけれど、長い間待たなきゃならないし、そう都合よく孤独死している体とは巡り会えない。
 事故死だってそうだ。大体遺族とかいう奴等が回収していってしまうし。
 
 だったらどうする?
 死体に会うには死体にすればいい。単純な話だ。
 生前の肉体を見て、死体にする。なんて賢い方法だろう。

 私はいま恋をしている。甘酸っぱい恋だ。顔を見るだけでときめくし、笑顔を見た日なんてスキップしたくなる。
 がたいの良い体。大きな目。高校時代はバレーをやっていたらしい。
 彼とはほとんど喋ったことがない。けれど、少し話しただけで真面目かつ賢いことは分かったし、賢さゆえの面倒さを兼ね備えていることを見抜いてしまった。
 その賢さでたくさん傷ついてきた過去を思うととっても悲しい。生きているって大変なのに、もう19年も生き続けてきただなんて奇跡だ。私と出会うために生き続けていたとしか思えない。そうじゃなきゃ生きる理由なんてない。

 私は、素敵な死体と出会うために生まれてきた。
 素敵な死体を愛するために生きている。

 だから私は早く彼を、澤村君を、殺さなきゃならない。辛い思いをさせないために、私が彼を正しく愛するために。
 でも彼は素晴らしい体を持つから、どうやって殺すべきなのかを決め切れない。これは私の怠慢だ。同じく19年生き続けてきた私がもっとしっかり勉強していたなら、素早く澤村君の苦痛を取り除いて、愛してあげられるのに。

 今日も講義中、ひっそり後ろの方から澤村君の背中を見つめる。たとえ講義を取っていなくても、澤村君がいるならば教室に居続ける意味があった。
 講義が始まって少し経ってから、隣に大男が座ってきた。3席で1つの机を共有する大学特有の机で、私は隅に座っていたのにすぐ隣に。
 横いい?って訊きながら返事も待たず座ってきて、私は気分を害したけれど澤村君が同じ教室にいるというだけで平静を保てた。隣の大男は澤村君に感謝しなければならない。
 こんな男に構ってる暇なんかない。2日ぶりの澤村君なのだ、しっかり見ておかないと。
 横の男に構うことなく、また授業に参加することもなく澤村君の背中を見つめるという至福の時間を再開する。
「ネツレツだね」
「……」
「ネーツーレーツーデースーネー」
「……私?」
「そ」
 突然視界に現れた変な髪型の男に驚いた。何だ、隣に座っていた……だれ
「そんなに澤村が好き?」
「……友達?」
「内緒」
 変なことを言う。何で内緒なのよ。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


見つかりませんでした。

あんでっどたしろぎの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:デュラララ‼ イザシズ お題:奇妙な小説 制限時間:1時間 読者:70 人 文字数:1948字 お気に入り:0人
こんな世界は嫌いです。 人間が化け物を化け物として崇め讃え、街の機構に組み込まれるならばまだしも。人間があの化け物を人間の枠に収めたまま崇め讃えるこんな世界が 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:遠い罪 制限時間:1時間 読者:246 人 文字数:2098字 お気に入り:0人
架空のお祭りの話を黒大で。 大学在学中にどこかに旅行しようと提案したのが黒尾。だったら避暑として都内を離れようと提案したのが俺。 宮城に帰るのは旅行とは言わない 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:絶望的な誤解 制限時間:2時間 読者:315 人 文字数:3252字 お気に入り:0人
道行くカップル、買い物をする夫婦。 あちこちに広がっている幸せの笑み。 甘い香りをさせた少年が横を通り過ぎてゆく。 さあ誰か。 俺に「運命」を教えてくれ。 今 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:見知らぬ克服 制限時間:30分 読者:321 人 文字数:1407字 お気に入り:0人
素敵な死体に出会いたい。 例えば水揚げされたての体。良い。ひんやりしていて抱き締めたくなる。 例えば首吊り後の体。良い。たるみ切った全てを私は受け入れたい。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:デュラララ‼ イザシズ お題:当たり前の昼 制限時間:30分 読者:376 人 文字数:972字 お気に入り:0人
信仰の形ってのは掃いて捨てる程にある。 例えば自然、例えば道具、例えば建物、例えば死人。教え導く神や仏もあれば、罰を与える鬼もいる。 この辺の集落の人間は岩に 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
R-18,砂糖菓子 ※未完
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:くだらない裏切り 制限時間:1時間 読者:485 人 文字数:2561字 お気に入り:0人
だって、それが当たり前だと思っていたのだ。「……は、あ……、っん……」 容赦なく抉ってくるソレに身を捩って逃げようとするが、ぐいと腕を引っ張られてまた元の位置 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
よみがえり ※未完
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!!【腐】 黒大 お題:白い夜風 制限時間:30分 読者:304 人 文字数:1288字 お気に入り:0人
ざあっと生ぬるい風が吹いていく。遠くから太鼓と音頭がする。「どっかで盆踊りしてますネ」「そうですね。行ってみたいのか?」「いやあ、まあ、これを着たからにはねえ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:苦し紛れの始まり 制限時間:2時間 読者:370 人 文字数:3765字 お気に入り:0人
リンゴーン、建物中に広がる大きな鐘の音で一息。ペンを置きぐっと背伸びをすると体中がバキボキと音を立てた。食堂に近付くにつれ強くなるカレーの匂いが食欲をそそる。 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:ハイキュー!! 黒大 お題:腐った大雪 制限時間:2時間 読者:476 人 文字数:3978字 お気に入り:0人
三千世界の烏は鳴いたか「朝を告げるは烏にあらず、夜を告げるは鶏にあらず」 腹回りの肉を地面に乗せてでっぷりとした黒猫が寝っころがって頬杖を突き空を見て嗤う。「 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:あんでっどたしろぎ ジャンル:デュラララ‼ イザシズ お題:宗教上の理由で小説修行 必須要素:どんでん返し 制限時間:1時間 読者:492 人 文字数:972字 お気に入り:0人
薬指が何処かへ消えた。 朝起きて、気づいたら無くなってた。左の薬指だ。第二関節より付け根っ側の微妙な所できっぱりと。 寝惚けてんのかもしれないと顔を洗おうとし 〈続きを読む〉