ジャンル:ゼルダの伝説 お題:魅惑の男 必須要素:コーラン 制限時間:2時間 読者:376 人 文字数:1339字 お気に入り:0人

バットエンドなんて、客観的問題

コーランを読み上げるかのように、彼の男は歴史を語るのであった。
この広い大地には、大いなる自然があった。

海に浮かぶ小さな島々より。
広大なる自然、大地が。

そこに息づく人々は、大地の風を感じ。
大地のえぐみを感じ。
日々神へと感謝をしながら暮らしていた。

男の目に映るのは。
彼の記憶か。

何千年も、水底に眠っていた大地は。
何も言わずにそこにいる勇者と魔王を見ていた。

もったいないとは思わんかね。

男がつぶやいた。

こんな素晴らしき大地が。
大海原の底に沈みゆくだけの存在だけとなってしまったのを。

男が語る彼の景色。
それは、はるか昔の…。

少年は、退魔の剣を片手に、ただそこに立ち尽くすしかなかった。

コーランを読み上げる如く。
少年ははっとした。

コーランとは、神の言葉を記した経典。
その経典に従い、人々は生活を営むのである。

男の頭上に輝かく黄金の図形。
だめだ、やめろ、と。
最後の良心がさざめく。

大地を復活させてどうするというのだ。
もう、あの時代は終わった。

かみは。
次なる時代にすべてをゆだねたというのに。

なぜ、男の言葉がコーランに聞こえてしまうのだろう。

男は、神ではない。
その反対。
神であったとして、人をたぶらかす邪神なのだ。

つまり、男のコーランは。
邪悪なる経典。そうなんだ。

「わしの国は、砂漠の中にあった。」

大地に広がる。
広い広い砂の国。

男はゆっくりと故郷を語りだす。

日のあるうちは灼熱の風が吹き。
日が沈めば、身を引き裂くような冷たい風が吹く。

それでも我々が、生きてこれたのは。
大地の自然があったからなのかもしれぬ。


嗚呼。
どうして願ってしまう。

関係ないことなのに。

子の因果を終わらせなければ。
この国は、呪いから放たれないというのに。

呪いを放たなければ。
それが、役目だと信じてきたのに。

神の言葉には。
どんなものでも、否定はできない。


小僧。
男が言葉を震わせた。

見てみたいとおもわぬか。

この広大なる大地を。

目に焼き付けておきたいと思わぬのか。

人々がこの自然の中でどう生き。
笑いあっていたのかを。


木の葉のような小さな島ではなく。


願えば。
大地は再び目を覚ます。

大地が目を覚ませば。
因果は始まり。二度とおわらなくなるだろう。

ねがうな。
ねがったってなにになる。

後ろで声が聞こえた。

彼の国の姫が。
こちらを厳しく見ていた。


見返し。
うなずく。

そんな勇気はなかった。

神の言葉を記されし、コーラン。

願えば、その言葉の通りに生きなければならぬ。
そんな気がした。

なあ。
祈れば。アンタは、すくわるのか。

左手を差し出し。
祈ってしまった。

彼の大陸が目覚めるよう。

絶望した姫の表情。
動き出す時間。

止まっていた大地に。
一筋の風が吹いた。

男は、にぃと醜く笑った。

そして、
再びこの国は。


因果にとらわれ。
再び、闇へと閉ざされてしまったのである。


少年。
勇者には、男の言葉がコーランそのもので。
コーランに聞こえるほど、男は神々しく、魅惑的であった。

同じジャンルの似た条件の即興二次小説


ユーザーアイコン
作者:チクチク目打ち ジャンル:ゼルダの伝説 お題:苦いモグラ 制限時間:2時間 読者:501 人 文字数:1360字 お気に入り:0人
ムジュラ⇔トワプリな時間軸不気味で不思議な街を救って幾年月。ハイラルに戻り更に幾許。独学で身に沁み込んだ剣術。型に嵌らないその技を研ぎ澄ませ洗練すればするほど、 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:匿名さん ジャンル:ゼルダの伝説 お題:素朴な団欒 制限時間:2時間 読者:773 人 文字数:2281字 お気に入り:0人
彼の中で、親の見本といえば彼をはぐくんだ大樹だ。 それが一般的なことでないというのは旅にでてすぐの子どもにもわかった。特殊な育ちをしたという自覚もあるし、旅の 〈続きを読む〉

沖津鏡花@ルアナはいいぞの即興 二次小説


ユーザーアイコン
作者:沖津鏡花@ルアナはいいぞ ジャンル:ゼルダの伝説 お題:魅惑の男 必須要素:コーラン 制限時間:2時間 読者:376 人 文字数:1339字 お気に入り:0人
コーランを読み上げるかのように、彼の男は歴史を語るのであった。この広い大地には、大いなる自然があった。海に浮かぶ小さな島々より。広大なる自然、大地が。そこに息づ 〈続きを読む〉

ユーザーアイコン
作者:沖津鏡花@ルアナはいいぞ ジャンル:ドラクエ お題:マイナーなセリフ 制限時間:1時間 読者:410 人 文字数:2137字 お気に入り:0人
穏やかな水面に、石を落とすと、波紋ができる。穏やかな世界で、広大な海の上で、エスタード島だけしかなかった平和な日々。世界は広いんだ。だから、世界がこの島で終わり 〈続きを読む〉