ジャンル:テニスの王子様 お題:素晴らしい秋雨 制限時間:30分 読者:301 人 文字数:1205字 お気に入り:0人

イチゴの雨 ※未完

秋に、唐突に学校へやってきたのは聖ルドルフ学院という学校の生徒だった。
ひとつ年上の中学三年生。精練された雰囲気をまとったとても美しい人だった。
「不二、裕太くんですね?」
放課後に学校の部活動ではなく町のテニススクールに向かうため玄関を出て話しかけられた。
そのとき久々に裕太、という下の名前で呼ばれて自分は少し浮き足立っていた。確実に兄に用事がある人間ではない、とわかる。
「あ、はい、そうです」
「観月はじめです。聖ルドルフ学院という学校から来ました」
名前は聞いたことがある。自分の通う青春学園とさほど離れていない街に数年前、新しくできたミッション系の学校だ。ここらへんでミッション系というのがめずらしく、また制服もデザインが可愛いと女子が噂していた。近くを通ったときに見た校舎はそこだけが切り取られたように趣深い、西洋の雰囲気に包まれており日に反射する十字は綺麗だった。
しかし、そのような学校の生徒がなぜ?ルドルフに知り合いはいない。この観月という人間も初対面だ。
「テニススクールの時間まで、もう少しありますよね。美味しいケーキの食べられるお店があるんです」
確かに今から真っ直ぐ向かうつもりではなかったし、動く前にエネルギー補給はしたいと思っていた。本当は、ケーキという単語に釣られたのだけど。

大粒のイチゴがこれでもかと乗った、豪華なタルト。フォークを通すのすらもったいない。
「どうぞ、僕がおごりますから遠慮せず」
「いいんですか!?」
「イチゴ、お好きなんでしょう?」
確かにイチゴは大好きだ。というかこの人は自分のことをなんでも知っている。好きな食べ物も、テニススクールのことも。
学校帰りの女子高生に囲まれても肩身が狭いとは最近思わなくなってきた。観月のほうをちらりと盗み見るが優雅に紅茶を飲んでおり同じく気にしていないようで安心する。
夢中になって甘さの効いたタルトを半分まで食べたところで、本来の趣旨を忘れていたことを思い出して顔を上げる。
「あの、俺に何か用ですか」
「ああ…すみません」
大きなガラスから通りをぼんやりと眺めていた彼が振り返る。外は先ほどまで晴れていたのにうっすらと雲がかかり始めていた。
「裕太くんは、テニス部に入部されていないんですよね」
「…まあ、はい」
事実であるから否定はできないが、兄と比べられるのが嫌で入部していないとは言えなかった。
「うちの学校へ転校して、テニスをやりませんか?」
「えっ」
「うちの学校…聖ルドルフ学院は5年前にできたばかりの学校です。全校的にも珍しい、スポーツ推薦枠を設けているのですがやはり時間的な問題でどの部活動もいまだにめぼしい結果は得られていない。だからこうやって生徒自らが足を運びスカウトをしているのです」
まじめな話題に、フォークを止める。
「僕もテニスをやっていますが部員数もまだまだ足りず、戦力はない。」

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