ジャンル:刀剣乱舞 燭へし お題:真紅の怒りをまといし負傷 制限時間:15分 読者:195 人 文字数:659字 お気に入り:0人

お前に紅は似合わない

随分と深い傷を負ってしまった。
死なない程度ではあるが、戦闘は出来ない。
幸運だったのが、最後の一体が俺と相打ちであったことだ。

進むか、戻るか、今なら選択ができる。
安いものだ、まだやれると思ったが、隊長である大和守が首を横に振っているのを見て、力が抜けた。
それと同時に駆け寄ってきたのは、大和守以上に世話を焼きたがる厄介な男だった。
「長谷部くん、長谷部くん、ああ、すごい血」
元はといえばこいつのせいだ。
それを知ってか、知らないでか、甲斐甲斐しく俺の手当をする。
「お前は、いつもそうだ」
目を見開いた後、くしゃり、と整った顔をしかめる。
「ごめん、」
練度の3番めに高いその眼帯の男は、たしかに強いが少し、出すぎるところがある。
のろまのくせに、出過ぎて敵を避けきれない事が多い。
その度におれはドギマギして、
お前はどうして、いつもそうなんだ、と頭に血がのぼる。

だから、俺がかばってやらなければ。
俺は俺のために、あいつを庇ってるんだ。
そんなこと口が避けても言えないが、代わりにその綺麗な顔に、思い切り濡れた手のひらで触れてやる。
「わかってもいないくせに、謝るな」
わかっているのは、俺だけでいいんだ。
「だって、長谷部くん、こんなに」
「この程度で死んでたまるか。まだやれる」

今にも泣きそうなそいつがあまりにも情けなくて、笑ってやる。
しかし、それは逆効果だったみたいで、俺の手を持つ光忠の体中が、紅にまみれた。
「はは、お前は、赤は似合わんな」
「長谷部くんこそ、全然、似合ってないよ」

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