ジャンル:黒子のバスケ お題:帝王のフォロワー 制限時間:30分 読者:475 人 文字数:1137字 お気に入り:0人

はじめてのともだちは4人

人間誰しも得手不得手が存在する。それは生まれながらにして勝者の道を歩み、何事も完璧にこなすことを求められる男であっても例外ではなかった。
天才であるが故に常人とは少々異なる感覚を持ち、それに違和感を覚えることなく育ったが故の弊害。
世の中の流行りものに疎く、またそれに対する興味や吸収意欲が薄かった。
けれど自身が周囲に合わせずとも周囲が自身に合わせることで適応される環境の中、特に大きな問題が起こることはなく高校へと進学する。
そして入部したバスケ部でも一年と待たず実力で主将の座を得たが、そこで彼を囲む部員たちの対応が今までとは違っていた。
「征ちゃん、ケータイ新しくしたの?」
この世でただ一人自身のことをそんな風に呼ぶ人間、実渕が後ろから首を伸ばし手元を覗きこんだ。
「今までのはもう随分長い間使っていたからね。ついに買い換えたんだ」
「赤司もスマホデビューじゃん!」
カッターシャツのボタンを雑に留めながら話しかけてくる葉山は、何故か自分のことのように嬉しそうだ。
「ああ。まだ買ったばかりで使い慣れていないんだ」
いつも通り放課後の部活を終え、着替えを済ませた後に新しいそれを確認すると幾つかの通知が表示されていた。
それぞれが何を報せているのかすぐにわからず、ベンチへ腰掛けながら最低限の情報を得ようと奮闘していたのだ。
「じゃあこれからは赤司とLINEできる? あ、ツイッターは?」
最後まで留め終わる前に自身のロッカーから携帯を掘り出した葉山は、赤司の前に膝を曲げて座り込むと小動物のような瞳で見上げてくる。
「……すまない、まだよくわかっていないんだ」
「え、じゃあ俺が教えてやんよ! とりあえず登録しちまおーぜ」
「小太郎、征ちゃんが困ってるでしょ」
「いや、大丈夫だ。こういうのは習うより慣れろというやつだろう」
「あら、じゃあアタシも登録してもらおうかしら」
保護者よろしく葉山を嗜める姿勢から一転、実渕もいそいそと自身のロッカーへ戻っていく。
「赤司がLINE始めたら、洛山レギュラーグループ作れるな!」
「……俺を入れるなよ」
「当然黛さんも参加っすよ」
部屋の端で黙々と着替えていた黛もしっかり聞いていたらしく、火の粉が飛んでくる前に振り払おうと眉を顰めながらこちらを向く。
だが、テンションの上がった葉山の前では自衛も無駄になりそうだ。
「栄ちゃんは? 今日ケータイ持ってる?」
「確認してねえが、たぶん家じゃねえか」
「だからアンタはケータイを携帯しないなら意味がないっていつも言ってるでしょ!」
携帯電話ひとつから広がっていく会話と、そこに加わる人の輪と。
赤司をごく普通の人間として扱う彼らとの日常は、新しい発見が多くて刺激的だった。

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