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おじちゃんが落ち込んでいるだけ

 世界が平和になった、なんていうけれど。
僕の愛しい彼女は、一向にこっちを振り向いてくれていなかった。
「Tory…」
 ぽつり、と名前を読んでみる。しかし誰も来なかった。寂しい。
彼女はあのスケルトン君と幸せに暮らすんだろうか。
地上に進出してからというもの同じ職場で仕事をしているが、仲直りできる様子は一向にない。
「なにしてるの」
俯いていたから全然気が付かなかったけれど、目の前に誰かいたようだ。ぱ、と顔を上げると、
そこには僕らの親善大使が心配そうにこちらの様子をうかがっていた。
「やぁ、frisk。いや、うーん。そこまで重要なことじゃないよ」
心配をかけないようにと思って無理くり笑顔を作ってみたけれど、失敗だったようだ。相手の顔も曇ってしまう。
「なにかあったんなら そうだんにはのれるよ」
そういって優しい笑みを浮かべてくれた。この子は僕の想像しているよりずっと大人なんだ、とすこし苦笑してしまった。
「そうかい?……じゃあ、少しだけ」

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