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だって今日は寒いから(喜多室)

※喜多室



 この室町は幻覚かもしれない。
 胸の中でだけで呟いたつもりが口に出ていたらしく、「やめるぞ」という声が聞こえてきて慌てて制止する。
「やだやだ、やめないでくださいお願いします」
 珍しく、本当に珍しく、室町のほうから伸ばされた手を放すまいと喜多はぎゅっと強く握りしめる。
「今日は寒くて手が冷たいから、……ただ、それだけだ」
 嬉しさを前面に出してにこにこ笑っている喜多に、室町は言い訳するように小さく零した。
 それを耳にしながら、室町は嘘がへたくそだなあと今度こそ心の中で呟く。
 緊張しているのか、いま握っている室町の手は熱いくらいで。俺のほうが冷たいじゃん、と小さく笑う。
 けれどそんなことを言えば手を振りほどかれてしまうことはわかりきっている。ここは室町の話に乗っかってあげるのが吉。
「そっかあ、じゃあ室町の手をもっとあっためてあげよーっと」
 喜多はそう言うと、室町と繋いだ自分の手をコートのポケットに突っ込んだ。自然とふたりの距離も縮まる。
「ちょっ……喜多、近い、し、歩きづらい」
「暗いし周りからは見えないよ。歩きづらいならのんびり帰ろ」
 そう言って笑う喜多に室町も諦めて、ふたり並んで薄暗い帰路をのろのろ歩き始めた。



20161023

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