ジャンル:刀剣乱舞 刀さに 女審神者 お題:恐ろしいライオン 必須要素:鬼コーチ 制限時間:30分 読者:159 人 文字数:1306字 お気に入り:0人

こわいもの ※未完


 愛染国俊のTシャツの柄は、なにも愛染明王ばかりではない。
 中々に奇抜なセンスのものばかり揃っていて、時にぎょっとするようなものも多々あった。たまに、洗濯が追いつかなかった蛍丸が兄弟のTシャツを借りる時があるが、可愛らしい大太刀の腹に隈取模様が鎮座ましましていると、殊更ぎょっとさせられるのだった。
 ある日、来派部屋でちょっとした事件が起こった。

「なんだこれ」

 通販会社から届いた段ボール箱を開けて、愛染が変な顔をした。
 中から取り出したTシャツには、でっかいライオンの顔がプリントしてある。牙をむいて、いかにも怖そうだ。デザインは間違いない、しかし、サイズに問題がある。

「でっけーな。国行なら入るか?」

 大きすぎるのである。納品書を見てみると、現物と同じサイズが記入してあるため、単に愛染側のミスであったようだ。
 愛染は悔しそうにしながらも、寝転がっている「保護者」の身体にTシャツを当ててみた。サイズ的には問題ない。

「いややで……」

 しかし明石のお気に召すことはなかった。だらっと寝そべる明石国行の胸に、牙をむき威嚇するライオンの顔――。ゆるさと獰猛さのミスマッチさが、一周回ってシュールだ。

「似合うぜ?」

 愛染は言う。
 明石は微妙な顔をするばかりだ。

「絶対嘘やん……」
「いいからいいから。あれだよ、もうすぐ母の日だろ?」
「雑すぎやろ……。まあええわ、おおきに」

 かくして、ライオンTシャツは明石国行が所有するところとなった。


 ***


 ところ変わって、道場では激しい気合の声がわんわんと鳴り響いている。
 本日の内番:手合せの刃員は、鯰尾藤四郎と鳴狐だった――が、現在手合せ中なのは、鯰尾と審神者だった。
 内番での手合せでは、通常、刀剣男士たちは本体で行っているが、さすがに主を相手取るとなれば、得物は木刀が関の山だ。しかし、木刀での手合せと言っても当たれば怪我をするのは間違いない。
 しかし、両者の手合せは怪我も恐れぬ激しいものであった。
 もちろん、鯰尾は十分手加減していよう。それにしても木刀のぶつかり合う音はすさまじく、掛け声は狂気じみている。一撃一撃が遠慮なく打ち込まれるし、体当たりに足踏みとなんでもあり、剣道では反則技のオンパレードだ。どこまでも実践的な剣術が、そこにある。
 鳴狐とお供の狐は、固唾をのんでその様子を見守っていた。
 そんな中、

「主はん居てますか?」

 場違いなほどのほほんとした声が問いかけた。明石国行だった。

「これはこれは、来派の祖・明石国行殿」

 丁寧な紹介はお供の狐による。
 鳴狐がぺこりと頭を下げると、明石も「どうも」とそれに返した。

「……どうしたの」
「燭台切はんがおやつ何にしよーて探してはりましたよ。それだけ伝えに来たんやけど……なんで主はんが?」

 鯰尾と手合せをしているのか、と明石は問う。まっとうな疑問だった。

「主殿は先日のお上との一件により鬱憤がたまり、憂さを晴らすためにこの通り」

 お供の狐が語ったことには。
 むしゃくしゃしてやった。公開は



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