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十一日目;おうちDEデート! ※未完


 ぴんぽーん。そんな軽やかなチャイムが鳴るのは、午前八時を過ぎたころ。
「……ん? 宅配にしてははえーな……」
 朝食を終えて食器を洗っていた純哉は手を止め、玄関に向かった。のぞき窓を片目で見て見ると、白髪の頭のてっぺんだけが見えた。
「……」
 そんな特徴的な姿に心当たりしかなかった純哉はがちゃ、と扉を開けた。
「ぐっもーにん! じゅーんくーん!」
「……朝早くから俺に会いたかった?」
「もちもちろーん! 今日はじゅんくんと一緒に過ごしたかったのー!」
 扉を開けた先には満面の笑みを浮かべる千弦の姿があった。純哉のキメ台詞に対しても楽し気だが本人的には真面目に、歌うように答えていた。
「っていうか、朝早すぎだろ……」
「でも、夏休みのラジオ体操はもうとっくの前に終わってるよ?」
「お前もしかして、小学生と一緒にラジオ体操してたのか……?」
 きょとんとする千弦に純哉が引きつった表情で尋ねれば、千弦はこくんと頷いた。千弦が小学生たちと混じってラジオ体操をする様子は、あまりにも想像するのが容易かった。
「それで? 確か今日、千弦はオフだっけ?」
「ぴぽぴんぽーん! そうなの! だーかーら!」
 純哉の問いに答えると、千弦はするりと玄関をくぐって純哉の腕に絡みついた。
「今日はじゅんくん、ボクとデート、しよ?」
 紫の瞳に上目遣いで見つめられてしまったら、断るものも断れない。これが千弦の胸キュンの強みなんだよなあ、としみじみと思いながら純哉は白旗を上げるように大きく息を吐き出した。
「じゃあ、エスコートしてくれよ」
「おまかせあれー!」
 純哉が笑いながら言えば、千弦は敬礼をしてみせた。

「って、エスコートって千弦の家かよ!」
「お家デートだって素敵でしょ?」
 純哉が千弦に連れられてやってきたのは千弦の自宅だった。予想していなかった場所に、純哉は「はあ……」と声を漏らした。そして千弦に腕を引かれて純哉は家の中に入る。
「じゃあこちらへどうぞ!」
 千弦に促され、純哉は客室のソファに座った。その間に千弦はどこかに行ってしまっていた。
「なんか、いつきの家以外の人の家に上がるのって変な感じだな……」
 と、どこか落ち着かない様子で純哉は辺りを見渡した。その時。
「じゅーんくん!」
「なんだ……ってうわっ?!」
 千弦に呼ばれて振り向いたら、すぐそばにオウムの顔があった。
「じゃーん! こっちがテバでー、こっちがレバ! じゅんくんにご挨拶ー!」
 千弦の両肩に乗るオウムが同時に口を開く。思ったよりも大きな鳴き声に、純哉は目を丸く開く。
「そーれーかーら、こっちがカリーナだよ!」
 千弦が抱え上げて純哉に見せたのは、カメレオン。初めて生で見るカメレオンの大きな目に純哉はぎょっとした。

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