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独白 ※未完

「貴方ならそんな事をしなくても正々堂々試合に勝てるでしょう」
そう言った黒子に花宮は隠すこともなく舌打ちをした。
ラフプレーというのは、バスケットボールを行う上で明確に定められた違反行為だ。
名門である霧崎第一高校が'それ'に手を染めたと知られればどれだけの物に傷を付けてしまうだろうか。
「それが分からないほど馬鹿ではないでしょう」
そう諭す黒子が花宮にとっては馬鹿馬鹿しくて仕方がなかった。
「そんなもんに価値がねぇからやってんだろうが」
興味がなさそうにそう吐き捨てた。
ついでと言わんばかりに今までの
ラフプレーをしようと言い出したのは花宮だった。彼らはまだ新入生という肩書きが張り付いたままの五月、上級生を圧倒的に凌ぐ才覚を見せた5人に対しまだ首を切られていなかった監督が言い渡したのは他の初心者と全く同じ雑用係だった。
それに不満を少なからず抱いていた彼らは花宮の提案ににやりと笑みを浮かべたのだ。
まずはエースの座を得てふんぞり返っていた木偶の坊の肩を不意の接触で奪い、真面目なだけの主将のカンニングを偽装した。不要な監督の浮気現場を仕留めてしまえば、そこに出来たのは花宮達の遊び場だ。
そうして外面を綺麗に、不祥事ばかり起きた部活の真面目な生徒として、好き勝手する部活はまるで花宮を神と崇めるかの如く全てが動き出した。

天才や秀才揃いが故に不要な名門進学校としての肩書きは失われても良いものだった。
「確かに俺らのしてることがバレりゃあ社会的には死んじまう。だが、それだけだ。俺らから消えるものはレッテルだけ。悪くても学歴程度だ」
そんなのに何の意味がある?そう問いかけた花宮に黒子は訳が分からないと言った顔をした。
「大学ならともかく、高校なんざ遊びだ。社会的に殺されたって大学なんて頭さえ良けりゃあ受かる。ほとぼり冷ましに外に出たっていい。それが怖いのは馬鹿だけだ」
身勝手な話だと黒子は憤った。きっと、彼からしたら真実である事が、大勢の人生を台無しにする可能性すら内包する

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