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鳴五虎になるはずだった何か ※未完

出陣した日の夜は決まって同じ夢を見る。
恐らく、敵と対峙し昂ぶる気持ちがそうさせるのだろう。その夢を見た後は冷水でも浴びたようにびっしょりと汗をかいている。
今夜もまた、夜中に着替えをする羽目になってしまった。
同じ部屋で寝ている兄弟たちを起こさないよう、静かに汗で湿った寝間着を脱いで新しい寝間着に袖を通す。脱ぎ捨てた寝間着はぐっしょりと汗で湿っていて、自分のものだというのに触るのに躊躇した。
寝間着は朝一で洗ってしまおう。
寝間着を枕元にぐしゃっと丸めて置いて、僕はそのまま廊下に出る。
ヒヤリとした廊下の床が、まだ半分ほど残っていた眠気を吹き飛ばした。
ヒタヒタと、廊下の窓から溢れる月明かりを頼りに歩いていると、不意に目の前に人影が現れた。
よく見ればそれは鳴狐さんで、彼は夜中だというのに寝間着ではなく、きちんと戦闘着を身にまとっていた。
「鳴狐さん?」
不思議に思い、彼に一歩近づいてようやく気がついた。
彼が刀を抜いてこちらに対峙していることに。
そうして僕は理解する。

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