ジャンル:洋画 お題:男同士の愛 制限時間:4時間 読者:34 人 文字数:1164字 お気に入り:0人
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貴方が教えてくれたこと


 見守るし、味方だからと力強く宣言されたルーカスは言葉に詰まり、キッチンで珈琲をいれている男に思わず助けを求めるよ視線を向けてしまったのだが無言で流された。いい歳なのだから自分でなんとかしろと、星のタトゥーが入った頬骨の辺りからメッセージは滲み出ている。
 男の弟達が先の宣言を向けてきたのだ。ルーカスは困ってしまう。そう、自分達は”いい歳”なので、相互間に何か起きれば相互間で何とかするつもりではいたが、誰も巻き込んだりするつもりはなかったのだ。なかったのだと考えて、それは随分都合の良い話であったとルーカスは思い知った。其れは容易に切れるものではないとあんなに学んだのに。あのとき学んだのは悪い意味でだったからなんて、いいわけにはならない。
「……ありが、とう」
 なんとか搾り出すと、男の弟達二人は悪気なく照れて笑う。子供のようだ。多少、薬で脳がスポンジ状になっていても、信仰に篤い彼らがどれほどの重みでもって先の言葉を選び出してくれたかを考えれば、そう返すしかなかった。
「ありがとう」
 彼らが愛する”兄”を、預けて良いと言葉で認められて喉の奥が痛くなった。
「おい」
 突然、背中の真ん中を掌に叩かれ、飛び上がるほど驚いた。いつの間にこんなに近くにいたのだろうか。
「良い時間になってるだろ、もう帰れ」
 男の顎がルーカスの肩に乗って、彼の弟達はコクコクと素直に首が取れるんじゃないかというほど頷いている。
「ジョー、折角、久し振りなんだし一緒に食事を…」
 下準備は済ませてあるから直ぐに出来ると言いかけた、唇を唇で塞がれる。視界の端で弟達が、じゃあと小さく手を振り玄関に向かっていて居た堪れない気持ちになるのに、なのに自分から体を捻り、キスに応えてしまうのが少し悔しい。悔しかったので最近本人も多少気にしている腹部の、ぽよりと柔らかな部分を控え目にふわふわと掌で推すと、伸ばされた片手がしこたま尻を揉んできた。
「ん゛っ、ん~~~~!! んん~~~~!!!」
 DIYが趣味のひとつの力強い掌がルーカスの後頭部を掴んで離さない。ヌルヌルと、好き勝手動き回っては手が存外に柔らかな動きで動くので、渾身の力を込めて分厚い体を剥ぎ取りにかかる。
「ん…、う゛っ、…んっん…~ …ぶはっ!」
 爆弾魔が笑っている。ルーカスはそれ所ではない。やっと自由になった口から目一杯に空気を吸って、吐き出して、あんまり苦しくて浮かんだ涙がぼろりぼろりと落ちてしまった。
「も…、…苦しい!」
「直ぐ悦くなる」
 そんなことは聞いていないのにと尖らせた唇を、軽いタッチで啄ばまれる。
 この薄く澄んだ空色の目の前以外では泣くことも許すつもりがないなんて、そんなにされてはまた泣いてしまうじゃないかという不満は唇の中へと消えていった。

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