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いつもの光景。+α

「貴女は、どうしていつもそう落ち着きがないんです!」
「わ、私も、心がけてはいるんですけど……」

部屋の真ん中で正座をさせられているローズヒップさんに向かって、アッサム様がいつものように猛然とお怒りの言葉を叩きつけています、

「心がけていれば、不用意に走り回ることもないはずです!」
「こ、紅茶が冷めてはいけないとお思ってんですの……」

よく見ると、アッサム様の綺麗な金髪には何か茶色いものが降り積もっています。何でしょう、紅茶の茶葉?

「えっと……。この惨状は一体」

私は近くで呑気に紅茶を飲んでいるルクリリさんに、現状の説明を求めました。

「ああ、オレンジペコ。いつものアレよ」
「アレ、と言われましても……」

まあ、怒られているのはいつものことなんですけど。私が知りたいのはこの謎の散らかりようです。

部屋いっぱいに広がったこの茶色い豪雪。

「ああ、アレは茶葉よ」
「それは見ればわかります。問題はこの量です。明らかに紅茶1缶どころの話ではありませんよね?」

いったいいくつの缶の中身をぶちまければこんな状況になるのか、検討もつきません。

「ローズヒップが茶葉の補充にお使いに行ったらしいんだけど、なんでも何回もお買い物に行くのはめんどくさいですわってことで
業務用の1キロ1000円の激安茶葉を買い込んできたらしいわ」

安っ……。

ま、まあお家で飲む分にはいいかもしれませんが、ちょっとお茶会につかうのはどうなんでしょう。

というか、『激安アッサム』という言葉だけでアッサム様が激怒しそうですね。

「あまつさえ、その袋を開けるときに力を入れすぎて……バーン」
「なるほど……」

ローズヒップさん、次から次へと……

「この茶葉、どうするんでしょうね」
「流石に落ちたのは飲めないんじゃない?」

お、これは。

それなら私がもらって帰って紅茶風呂とかやっちゃいましょうか。

うふふ、いい考えです。

ローズヒップさんに感謝ですね。





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