ジャンル:黒子のバスケ パラレル お題:悲観的な惑星 制限時間:15分 読者:50 人 文字数:999字 お気に入り:0人

ある日の13

揚屋の者がなぜここへ?
真太郎さんに勝ちましたから
勝った?
へえ
理由を説明すると安平は、そんな方法があるのか、と階段を登っていった。二階に真太郎がいたのを知っていたのだろう。彼の後を追うと、真太郎が眉間に皺を寄せいていた。安平の後から現れた征十郎を見て、お前がバラしたのだな、という顔をした。
あいにく暇じゃない
安平が何を言ったか、想像がついた。真太郎はそう言って、手元の巻紙に目を戻した。
この洛山楼の者とは勝負したのだろう?
したくてしたわけではない
だとしても、そういう条件を提示したなら、俺とも勝負すればよいだろう
真太郎はため息をついた。
俺に勝てるとでも?
こやつに負けたのであろう、おぬしは
真太郎は再び征十郎の方を見た。見たというか、睨んだ。
(お前が負けたのはうちのせいやなくて、お前の技力不足やん)
目を半分にして見返せば、真太郎はため息をついて言った。
良いだろう。ただし、早差しだからな
その勝負が終わると、六角屋敷に出入りする者たちの間で、征十郎の将棋の腕前が知られ始めた。彼らと通り過ぎるたびに、彼らが息を呑むのがわかった。それまでの好奇な視線ではなく、畏敬のまなざしだった。以前よりは気が楽になったかといえば、確かに楽になった。視線の種類が違うだけで、こうも楽になるのか、と驚いたくらいだ。
原因を作った安平は、今度は征十郎に勝負してくれ、と頼んできた。
お前に勝てれば真太郎殿にも勝てるということだろう?
真太郎はんに一度でも勝ってから挑んでくださいませ。うちもそんなに暇あらしませんの
身の程知らずだな、と思ったし、そんな彼を相手にしてる暇もなかった。
じゃあ勝つコツを教えてくれ
そういうの、考えたこともあらへんのどす
考えずに勝てるわけなかろうが!
修練を積めばええんとちゃいます?
そんなやり取りを経て二階登れば、真太郎がどうした、と声を掛けてきた。
安平さんが、真太郎はんに勝つ方法を教えろてうるさい
そんな方法などあるわけがない
せやせや
そう答えると、真太郎は嫌そうな顔をした。
なに?
お前に何がわかる
まあ、たいしたことはわからしまへん
真太郎がとてつもなく正攻法で挑んで来ることは、3回の勝負でわかっていた。だから、彼に勝つコツなどないのだ。少なくとも、修練を積んでいない者、もしくは将棋の技量に長けた者以外、彼を負かすことはできない。

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