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格子越しの2人の未来



「おい、時間だ」

無愛想だが優しげな声が独房の私を連れ出す。ようやくやすなに会える。やすなに触れられる。

「ソーニャちゃんっ!」

囲いから出たところで飛び付いてきたのは、私を唯一支えてくれた女性。

「ソーニャちゃん!ソーニャちゃ、ソーニャちゃぁん……」

「お、おい……泣くなって」

「だってぇ!」

ごめん、心配かけて。そっと肩を抱いてやると少し痛いくらいに抱き締め返された。

高校卒業前までの最後の任務でしくじった私は鉛玉を数発腹に貰い、ついでに数年間服役のオマケも貰った。組織から除名され、行く当てのなくなった私を、やすなは社会人になって尚待ち続けてくれていた。

「ここにあまり居たくない、連れていってくれるか」

「勿論だよ!ソーニャちゃんっ!」

「なんだ、その……ありがとう」

「え?な、なにさ急に……」

「今までとこれから、どっちもだよ」

「……うん」

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