ジャンル:ロビジュナ お題:やば、解散 制限時間:15分 読者:210 人 文字数:1498字 お気に入り:0人

【ロビジュナ】海の話


どうしたのさ、マスター。ん、怖い話だって?
へぇ、後輩と一緒に百怪談ねぇ。そういうのが君の故郷にはあるの?じゃあゴーストを仕留めに行った話とか?え?そういうのじゃない?身の毛のよだつような?うーん、じゃあとっときのを一つ、教えてあげよう。

この間、自由レイシフトの許可日があっただろ?そうそう、君たちが海水浴に行ってたとき。実は僕らも同じ場所じゃないけど海水浴に行ってたんだよ。カルデアにアルジュナを置いておくと、すぐカルナと戦おうとするからって、職員からもお願いされてたから。あぁ、行先はもちろんカルナには内緒で。僕とジェロニモとロビンフッドとアルジュナで。ん?意外?先入観は死地での命運を分けるよ、持たない方がいい。
それで、まぁ多国籍がウリのビーチだったから僕らもそうそう目立つこともなくてわりと快適だったね。ビーチパラソルなんか立てて、ジェロニモが素潜りで貝取ってきた時はどうしようかと思ったけど。
うん?あ、事故系じゃないからご安心を。

そうそう、腹が減らなくてもどうにも暑くてさ。僕はこの容姿だからビールも買えないし。…そういうとこ、ジェロニモが厳しいんだ。アルジュナにも控えるようにって注意してたよ。アルジュナはお酒が弱いからね。そこを心配してたんだろ。
ロビンフッドがじゃんけんで負けて、カキ氷を買いに行くってんで、僕らはそれを見送った。だけれど、どうにも遅くてさ、アルジュナが自分が様子を見に行こうかって腰を上げたわけ。でも十数メートルほど行ったところで男たちに声をかけられた。視界の端に映るくらいだから、会話までは聞けなかったけど。人間程度にまで能力を下げてたし。それでアルジュナは何かを男たちと話をしてた。でも、そいつらの視線が気持ち悪くて、アルジュナがナンパされてんだなってのはすぐに分かった。アルジュナったら、こういう時に馬鹿真面目に答えちゃうもんだから、男同士で来てますとか言ってんだろうなってことも予想できた。
アルジュナときたら、白い水着に白いパーカーを羽織って、そこにさらに、ジェロニモから借りた麦わら帽子なんかかぶってたもんだから、きっといいとこのお坊ちゃんだとでも思われたんだろうね。水気を含んだパーカーがぴったり胸に張り付いてて、頬から流れる汗が、落ちた先の肌に伝うところまで見えたとしたら、ま、惑わされる男がいてもしょうがないって感じするけど。
そろそろ助け船でも出した方がいいかな、と思ってジェロニモを振り返る。ジェロニモは、静かに首を振った。僕はその意味が分からなかったけど、アルジュナの方を再び見やれば、ようやく戻ってたロビンフッドの姿があった。

…それでさ、ロビンフッドがアルジュナの肩に肘を置いてさ、その男たちに言ったんだよ。

「コイツになんか用?」

まぁあの時のロビンフッドの顔っていったらなかったね。アルジュナからは見えないからって、大人げなさすぎ。返答を少しでも間違えたら今からアンタたちの飲むものに毒でも仕込んでやるからなって顔してたよ。

……は?違うって、そいうことじゃなくて。ロビンフッドがガチ切れしてたところで怖くないでしょ。え、怖い?そんなのキレるポイントが分かってれば別に平気でしょ。
そうそう、だからさ、一番怖いのは、あれでアイツ、アルジュナに好きともなんとも言ってないってとこ。アルジュナのパーカーだって無理矢理持たせてきたし、ビーサンだって一緒に選んであげてたし、不要ですって言ってた日焼け止めを塗ってあげてたけど、あれで付き合ってるどころか、アルジュナに告白もしてないんだよ!ね、どう?鳥肌たったでしょ?

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