ジャンル:宇宙よりも遠い場所 お題:子供のぺろぺろ 制限時間:1時間 読者:77 人 文字数:1176字 お気に入り:0人
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結月と子供とぺろぺろキャンディ

 いつもの北海道からの移動、下手な汽車よりも乗っている時間は長いかもしれない……そんなどうでもいいことを考えながら白石結月は目を閉じた。
 教科書の一つでも開けばいいのかもしれないけれど、ここ最近はハードスケジュールだったため睡眠を体が欲していたからだ。

 しばらくすると、なんとも言えない喧騒で目を覚ます。
後ろの席に座っていた子供がぐずり始めたようで、周囲の人がイライラとした雰囲気を表情や仕草で表していた。
お母さんが慌ててあやしているが、子供はぐずるのを止めなかった。

 結月は思ったよりイライラしていない自分に意外な思いをいだきつつ、カバンをからドラマのマスコットキャラのキーホルダーを外し、サングラスを掛けてシートから乗り出し子供をじっと見つめた。
 それに気づいて困惑する母親に笑いかけると、眼鏡のつるを動かしてメガネをぴょこぴょこと動かし始めた。

 子供はだんだんとなくのを止め、上下するメガネを見つめ始める。
子供が十分に結月を意識したタイミングを見計らい、マスコットキャラを取り出ししゃべる

「こんにちは~元気だね、僕たぬきち知ってる?」
「あい!」

元気な子供の声、うるさくても鳴き声より心地いい

「僕もね、飛行機初めてで不安なんだ…一緒に乗らない?」

 ゆっくりと近づいてくるマスコットに子供が手を伸ばしてくる

「すっごく怖いんだ・・・守ってくれる?」
「うん!!」
「わーい、じゃあよろしくね!」

 結月はマスコットを子供の手に渡し、手を振る

「その子可愛がってあげてね」
「うん、可愛がる!」

 シートに戻る時近くで立っていたキャビンアテンダントがお辞儀をし、その後子供に飴をあげていたようで、その後ぐずることはなかった。


 飛行機を降りる時、ちらっとその子を見ると椅子で美味しそうにアメをペロペロと舐めながらたぬきちと遊んでいた。
それに気づいた母親はお辞儀をした後小声で話しかけてきた

「あの朝ドラにでてる白石結月さんですよね?毎日楽しく親子で見ています、今日はありがとうございました、これからも楽しみにしています」
「あっはい、たぬきちで喜んでくれて私も嬉しいです、・・・たぬきち、とえっと・・・」
「こうたです」
「たぬきち、こうたくんまたね」
「ばいばいー」

 子供が楽しそうな笑顔で飴とたぬきちを振り回して手を降る。

「失礼します」
「ありがとうございました」

 人の流れに合わせてゆっくりと飛行機を降りていく、通路は空調がきいていても、窓からの日差しは強く北海道との違いを感じながら歩いていく。

「ペロペロキャンディーきまりさんとか好きそうだな」

 結月はキマリがペロペロキャンデーを舐めるのを想像しながら、”今度遊びに行くときに買っていこう”と考えていた。

おしまい

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