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寒い日のこと

ここ最近で、とても冷えるようになった。
そういう時期に限って街に辿り着けず、野宿続きの日々。夜中は特に寒いので、焚き火の火だけではとても耐えきれない。
「…戦士、大丈夫か?」
「このくらい大丈夫です。まさか勇者さん、このくらいの気温で根をあげたりしませんよね?」
「…た、多分、大丈夫…」
「真冬でも野宿は当たり前ですから」
戦士はさらりとそう言い放ち、また見張りに入ってしまった。さきほどから彼はこのようにずっと気を張っていて、周りを警戒してくれている。ボクは自分のことだけで精一杯なのに。ボクはなんだか自信が無くなってしまって、小さくため息をついた。
「…あの、なんか飲む?あったかいコーヒーとか…」
「いいです」
「……ハイ…」
しばらくの静寂の後、戦士が立ち上がってこちらにやってきた。その目は冷たくて、ボクを静かに見下ろしている。
「…な、なんですか…?」
あまりにもビビってしまって、思わず敬語になってしまう。戦士はボクの身体に触れてきて、身じろぎしたボクの目を見つめて口を開く。
「…寒いですか?」
そう言う彼の手はとても冷たくて、氷のようだった。
「う……うん……」
「じゃあ」
彼は、テントの方へ戻って行って。
布を何枚か持ってきて、ぶっきらぼうにボクに手渡してきた。
「火に当たりながらこれに包まると良いですよ」
それだけ言って、彼はまた持ち場についた。
ボクはしばらくぽかんとして、彼の言う通りにした。
「…ホントだ」
冷たいように思えていた彼の瞳が、今はそうでもないように見えた。

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