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クリームパンの笑い顔(イラストから)



真っ白な雪の中で兄者が笑っている。あどけなく。顎をあげて大笑いするような形で。

そこらの童がそうするような顔で。

寒さに頬を染め、鼻も赤い。

口を大きく開けているから歯がきらりとひかる。とがった犬歯だ。噛まれると痛い。

口から漏れた息は白い。それは他ならぬ体温の証。温度……温かさの証。

生きている証。

(そうしているとまるで人間のようだ)

場違いなことを思う。人間の器を与えたのは他でもない審神者(このわたし)なのに。
そういえば兄者は、その肉の器をどう思って、どう感じているのだろう。それよりも弟と居られることのほうが重要なのか。
私には分からない。

兄者の髪はクリーム色だから雪に塗れることはない。

なのになぜかそのまま馴染んで消えて行きそうだなと思った。

「クリームパンみたいなのに……」

ぼそっと呟いた声は届いてしまったらしい。不思議そうな顔をして顔を覗きこまれる。

「何て言ったんだい?」
「ねえ、髭切。今度クリームパンを食べに行こう」
「きみが行きたいところならどこへでも」

私が誘えば、いつも兄者は目を細め一等柔らかく微笑む。

それが私は好きだった。

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