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ざ・ちぇんじ!!(パクリ) ※未完



「高耶さん、チェンジリングというものを知っていますか」
「いや。なにそれ。輪っか?」
「西洋の言い伝えですよ。妖精が人間の子と妖精の子を取り替えてしまうことです」
「へえ……って、今そんな話してる場合かよ!」
 対峙する少年が念波を放った。直江は咄嗟に高耶を庇って地に伏せた。背中を熱い衝撃波が掠めていく。
「直江!」
「くっ……、高耶…さん、よく聞いてください。彼はその取り替えられた子です。見た目は人間ですが、……その本質は」
 傷の痛みと、心の痛みで胸が締めつけられる。まだ幼い少年にはなんの罪もない。だが、人間に対して敵意を持っている。そして念を――厳密には直江たちが使うものとは異なるが――使いこなす。このまま野放しにするわけにはいかなかった。
 高耶を助け起こし、護身波を張って攻撃を防ぐ。少年はあどけない顔に無表情を張り付けて近づいてくる。
 高耶がぎゅっと体を押しつけてきた。守らなければ。このひとだけは。
「じゃあ、妖精だっていうのかよ」
「いいえ」
 直江は少年から目を離さないまま短く答える。
 敵意はある。だが目的はない。
 なにを望むのか。
 それを少年自身もわかっていないのではないか。迸る力は、まるで声なき慟哭のよう。
 高耶に真実を告げたくはなかった。きっと受け入れられないだろう。だが、真実を知らないままでは、きっと結末を受け入れられない。
「あの子は……」
「あの子は?」
「………」
「おい、もったいつけんなよ!」
「あの子は――火星人です」
「………………は?」
「だから火星人です。火星人の子供と地球人の子供でチェンジリングが行われたようです」
「………お前、マジで言ってんの?」
 白けた目が痛い。だから言いたくなかったのだが……、残念ながら真実だ。直江には確信があった。
「さっき、彼と霊波同調したとき視えたんです。彼の同胞の火星人たちは戦争の果てに全滅した。彼は最後の生き残り……」
「えっ……」
「そして、全火星人の怨霊が彼に取り憑いている。さあ景虎様、結界調伏を!」
「ま、待てよ!あんたら宇宙規模で怨霊調伏やってんの!?聞いてねーんだけど!」

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