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昭和編 ※未完







 いつもの革ジャンにハンチング帽。
 だが、いつもより背が丸まっていないか? いつもより顔が赤くないか? 直江は窺うように尋ねた。
「景虎様? 具合でも悪いんですか」
「……何のことだ。それより報告を」
「いいえ! あなたは嘘をついている!」
 直江は景虎の肩をがしっと掴んだ。くたびれた革に爪が食い込むほど。
「医者の目を誤魔化そうとしたって無駄です」
「ヒヨッコのくせに。いいから報告しろ」
 だが直江は聞かない。景虎の目を覗き込む。尊大な表情も、潤んだ瞳がその棘を和らげ、守ってあげたい脆さを醸し出している。
「……顔が赤く呼吸が早い。そして少し鼻にかかった甘えるような声……。これは間違いなく……欲情している! そうなんでしょう!」
「なんでだ! どう見ても風の諸症状だろう! この藪医者のヒヨコ! というか報告はどうした!」
「風邪……? 死ぬほど苦しいはずなのにこの凛とした態度……。あなたはやはり恐ろしいひとだ……」
 よろり、と直江はよろめいた。病魔に冒されてもなお、職責を全うしようとする姿。弱みを見せようとしない彼に、心配よりも怒りが募る。
「……お前の頭の方が心配になってくる。お願いだから報告をしてくれ」
 

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