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さよならだけが運命だ-2

あぁ痛いなちくしょう。なんだってほんと、オレなんかが世界を背負っちまったんだろうな。平凡が服着て歩いてるような現代日本の中流家庭の次男でさ、こんな血とか煙とか剣とか盾とか、絶対縁なんか無かったんだよ。日本史使ってセンターで私大のどっかに滑り込んで、サークルは軽音とかテニスとかそういうの入ろうとか考えてるような奴だったんだぜ。
はは、何言ってんだって顔してるな。そうだよな。アンタらにはオレの住んでるとこなんて、オレの生きてたとこなんて、オレの家族なんてどうでもいいもんな。
なぁ、王ってのはそんなに偉いもんなのかよ。聖伐ってのは、そんなにやらなきゃいけないことだったかよ。うるさい、うるさい、この人殺し。この人でなし!オレだって好きで、いろんな時代に踏み込んできたわけないだろ!
痛いのなんか矢だよ。毒だって苦しい。夜はさみしい。ご飯もまずい。でも、オレしか居なかった。オレだけだって言われたから。じゃあ走るしかなかっただろ!膝をつくなんてできるわけないだろ!アンタはいいよな、王のせいにしときゃいいんだ。王の命令だって言ってりゃいいんだ!オレは王なんだよ!こんなナリして、人類背負ってる王になっちまったんだよ!
あぁ、でも、もう終わりだ。ドラマだってこんなにたくさん血を流してるなんて見たことない。治癒魔法使えるやつ、ちょっといるんだ。でも、傷、開いてる気がする。腸って、意外に外に出ないんだな。

ははは、はは、せいぜいふんぞり返ってろ。あの塔のてっぺんから、ちっぽけな人間を笑ってろよ。
いいか、オレは死ぬぞ。死ぬのはオレだけだぞ。
地球の七十二億のどれかが、主人公になって、いつかお前らを倒しにくるぞ。
この世界を壊しに来るぞ。
オレじゃない、主人公が、くる。絶対くる!
おまえらが、あざわらった、どこかのだれかが、主人公になりにくる!
せいぜい、おびえて、 すごしやがれ !

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