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十三夜の宴にて(髭膝) ※未完





髭切はさてどうしたものかと、考えあぐねて思わずポツリと呟いた。

「うーん、困ったなあ。」

なんやかんやあって、見事に酔いつぶれてふにゃふにゃなった膝丸が己の膝を枕にしてすよすとと眠ってしまったのだ。

どちらかと普段は髭切が膝丸に世話を焼かれているし、膝丸といえばきっちりとした真面目な性格で、いつも輪と涼しげにしている。洗浄では少し荒ぶっているときもあるがそれはさて置き。

実のところそ髭切は嬉しくて困っている。兄弟で酒を酌み交わせば、どちらも酔っぱらう前に切り上げてしまうので、膝丸がここまで酔いつぶれたのを初めて見たのだ。

少し重たくはあるが、ぽかぽかと体温の上がった膝丸は寝ている顔がいつもよりだいぶ緩んでおり幼くみえる。

いつもなら起こしてからかってやるところなのだが、あんまりうにも気持ちよさげに寝ているので頭を撫でてやるくらいしか手が出せない。しかも、膝丸は寝ているというのに、撫でてやるとほにゃり、とやけに嬉しそうに笑うのだ。こんなものを見続けているとうっかり母性が目覚めそうな気すらしてきた。

ふと、膝丸のまぶたが瞬いて、ぱちりと目を開けた。驚いて見開かれる蜂蜜色の瞳。甘やかす時間は短かった、少し残念そうに思いながら髭切がにっこりと微笑むと、数秒の間をおいた後に目元を幼子のように無邪気に綻ばせた膝丸が加減もせずにおもいっきり抱きついてきた。反動を受け止めきれず、髭切は膝丸と一緒に床へと転げる。背中にざぶとんがあったので痛みはなかったのが幸いであった。



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