ジャンル:ロビジュナ お題:有名な喜び 制限時間:15分 読者:49 人 文字数:1238字 お気に入り:0人

【服飾パロ】ロビジュナ√1

俺がアルジュナと出会ったのは、ある意味で偶然を重ねた上での必然だった。
サーヴァント時代の記憶を有していると気付いたのは、物心も着く前だった。むしろ生まれ落ちた瞬間、俺は何故ここに居るのだろうと思った。俺は人理修復というどえらいものに着手したマスターに微弱ながらも手を貸していたと思っていた。その記憶と、体験がこの身にあった。だがどうだ、ここはいつだか話に聞いた、過去の世界。現代と呼んでも差し支えない場所。
俺はずいぶん早々と、この記憶に蓋をした。さすがに年端も行かない子供ですら、現実と妄想の境をごっちゃにしていると思われてもいけなかった。ここが特異点であったとしたら、俺が記憶を持っているとバレた時のことのほうが恐ろしかった。どこで聖杯を持つ親玉が見聞きしているとも限らない。

俺は自分の手先の器用さを利用して、細々と生きていくことに決めた。適当に選んだ適当な専門学校。そこで真っ先に出会ったのがカルナだった。
俺はカルナの姿を見て、声をかけようとした。例え英霊の座、サーヴァントとしてでもあまり関わり合いの無い相手ではあったが、北米では共に戦った仲間である。俺がカルナの名を呼ぼうとしたが、カルナはそんな俺の横を通り、平坦な表情のままに歩き去っていった。あそこまで薄情な奴だったか、と俺が思っていると、肩を叩かれた。
驚き振り向くと、そこにはいつぞや、年齢にそぐわぬシニカルな笑みを浮かべていた顔。

「やあ、ロビンフッド」
「……ビリー・ザ・キッド…」
「覚えててくれて助かったよ。僕も病院送りは嫌でね」

俺は先ほどのカルナについて聞こうとしたが、それよりも早くビリーの言葉が放たれる。

「カルナに記憶はなさそうだよ。それこそ、驚くくらいにここには英霊が居る」
「は?」
「見て回ってみるといい。すぐに辟易するさ。レオナルド・ダ・ヴィンチにネロ、ラーマ、アンデルセン」
「なんだってそんなに集められてんだ?」
「そう思うだろ?」

けれどもビリーは肩を竦める。

「ところが皆、記憶が無い。サーヴァント時代の話なんかしてみろ、後のことは考えたくない」
「じゃあ記憶があるのは…」
「僕と、君と、それからもう一人。ジェロニモにもある」
「あのオッサンが学生…?」
「それより驚くかもね。教師の方さ」

確かにどちらにしても驚きはある。俺は頭を掻きながら、ビリーに「で?」と言った。

「話かけてきた理由があんだろ?話せよ」
「ここじゃ話せない」

ビリーはくるりと周囲の気配を探りながら瞳を巡らせた。ふーん、と俺は適当に返事をしながら周囲を見回す。すると、そこかしこに確かにサーヴァントたちがいる。

「蟲毒でもさせようってか?」

その割に、世界には敵の気配は感じない。ただ、右手に持った新入生用のシラバスが重い。

「それよりもっと面倒だろうね」
「はぁ?」

ビリーが、こっちだよ、と言って先導する。

「そういう分かりやすい目的でもあったほうが、いいよ」

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