ジャンル:ロビジュナ お題:茶色い小説トレーニング 制限時間:15分 読者:25 人 文字数:1351字 お気に入り:0人

【ロビジュ♀】いきなり!スワ(略)婚!

「ということで、第一回、カルデア主催のスワヤンヴァラ婚の始まり始まり~!」
「いよっ待ってました!」

おざなりな合いの手を投げるランサーのクー・フーリンの手にはビールジョッキが持たれていた。

「しっかし嬢ちゃん、お前もメイヴみてぇに男を侍らせたい性質だったとはな~」

アルジュナはクー・フーリンを思い切り睨んだ後、腕を組んで胸を張った。

「このアルジュナ、マスターの願いを叶えることすら造作ありません。最高の花嫁、それには最高の花婿が必要でしょう。このアルジュナ、マスターの命、見事にこなしてみせましょう!」
「おーおー…めちゃくちゃ自信あるけど、皆そうノってくんのかい?」

アルジュナが無言で指をさすと、そこにはわらわらと集まってくるお祭り好きのサーヴァントたちが見て取れる。
食堂に突貫で作られたお立ち台に登り、アルジュナが見下ろせば、皆が部屋から集まってくるのが分かった。

「なになに~?お祭りなら参加したーい!よくわかんないけど~!」

物見遊山で参加用紙を奪う者。

「フン。この王を試すとは不愉快極まりない…が、侍女に手をつけるのも王の役目か」

王の義務感から参加を表明するもの。

「はっはっは!腰豊かな女を抱くのは勇の者の定めよ!」

純粋な私欲にて勝利を確信するもの。
アルジュナははぁ、と溜め息を吐きながらも、予想通りの流れに苦笑する。

「サーヴァントとはすなわち、英雄。英雄である彼らは、自分が【選ばれてきた男】なのです。その男たちが、もしや女ひとりに選ばれぬなどと思うはずがありますまい」

アルジュナは、ふ、と唇を持ち上げ、次に勢いよく白いマントを翻した。

「このアルジュナ、逃げも隠れもせぬ!――我が夫に相応しいと思う者、勝利を約束された者よ、声を上げよ!」

オォォ!っと雄叫びが上がる。

「おいおい……アンタ、カルナが居ないからってンなはっちゃけてていいのかよ」
「あの男がどう関係するか存じ上げません」
「おいおい」

クー・フーリンは苦笑しながらもそんなアルジュナを見上げながら再びビールを煽る。
ぱつん、と布を押し上げる胸と細く括れた腰。豊かな黒髪が流れる尻。性格に目を瞑れば、上等も上等の女であることに変わりはない。

「さぁさ張った張った~!大穴はノブナガ・オダだヨ!」
「しけた金で勝負すんじゃねぇよ!オラッ!景気よく出しな!」

犯罪者と航海者が即席のトトカルチョを食堂の中央で行う横で、ふうん、と興味もなさそうに呟く小さな影があった。

「ンン~?どうですかな、一口」
「そうだねぇ。せっかくだし、ま、じゃあ僕も乗ろうかな」

テンガロンハットのつばを上げながら、ビリー・ザ・キッドがポケットから金貨を取り出す。参加者目録を眺めればそこかしこに王やら英雄やら。これをアルジュナの婿取りではなく、ただ単に自分の力を示したい英雄レースだと勘違いしているのが大半だろうが。
その中で、ビリーは一人の名前を指差し、教授へ、悪童らしい笑みを見せてみた。

「――ロビンフッドに、単身で!」

大穴も大穴。いつの間に名前が載ったのかと周囲が覗き込んでくるのを鼻で笑いながら、ビリーは生ぬるくなったコーヒーをぐっと飲み干して食堂を後にしたのだった。

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