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閑話

【十神とセレス】

「出たいですわ」
「……何の話だ?」
「もちろん、この空間からという意味に決まっているでしょう」

 何を今さら、と呆れたような表情を浮かべるセレスは、自分が言ったことを大して重大なものだとは思っていないようだった。他人に対して常にこの異常な生活に慣れるよう勧めるこの女が今そう口にしたことが真実なのか嘘なのかははっきりしない。でも、不思議と嘘とは思えなかった。こいつはメリットのない嘘はつかない。今ここで俺に嘘をついて、セレスが得をすることはほぼない。あるとすればセレスが黒幕な場合くらいだが、それは三流小説のようなつまらない考えだと思えてしまう。仮にこいつが黒幕だとすれば、俺たちと同じ空間で生活するという選択肢は絶対に選ばないだろう。よってセレスが黒幕である可能性は俺の中ではほぼゼロと断定されている。

「出て、どうする」
「さあ。どうしましょう?」
「俺に聞くな」
「あなたが一番まともな答えを返してくれる方だと思ったから正直に言ってみたのですが」
「知らん」
「つまらない方」

 女というのはどうしてこう面倒なものなのか。もっと他に退屈をまぎらわすものがあれば、セレスと二人で実りのない会話をするようなことにはならなかっただろうに。

「退屈だと思うなら一人で過ごせ」
「まあ。あなたはわたくしの退屈をどうにかすることさえできませんの?」
「黙れ」
「ふふっ」

 セレスはらしくもなく「本当に」楽しそうに笑っていたように思う。その表情に何か既視感のような奇妙な感覚を覚えたものの、その時の俺は大して深く考えずに気のせいと結論づけた。

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