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雪など、嫌いだったのだ(ディアポル)

 

視界を染める白銀に、ディアボロは眉をひそめた。
わずかな光を乱反射してきらめく様は、起きたばかりの瞳には酷だ。
カーテンを閉じようと手をかけたのだが、外に見慣れた人影を見つけてしまった。
真っ黒なコートに身を包み、ポルナレフが雪を手にしている。
気がつけばディアボロもコートを羽織り、ドアノブに手をかけていた。





「相変わらず遅いお目覚めで」
「うるさい、文句があるなら起こしに来い」



真白い吐息が交錯する。
ポケットに手を突っ込んだディアボロが、ぶるりと身震いをした。



「…寒い」
「だろうな」
「……帰る。遊んでる暇があるなら温かい飲み物でも淹れてくれ」



さっさと身を翻したその背に、軽い衝撃があった。
首を傾げて振り向けば、ポルナレフの手には雪玉が2つ。
ついでに、足元にもわんさか。



「そう言うなよ、遊んで行こうぜ」
「遊ぶ…って、まさか」
「そ、雪合戦♪」
「待て、何故構える、まだ俺はするとも何とも――投げるな!!!」








『過去』は消し去ろうとして失敗して、傷だらけになりながら残っている。
それが嫌ではなくなってくるのは何故だろうか。
結局びしょ濡れになった衣服を2人で乾かしながら、ディアボロはこみ上げてきた可笑しさに頬を緩めた。



<FIN>

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