ジャンル:咲-Saki- お題:小さな行動 必須要素:予備校 制限時間:15分 読者:612 人 文字数:1976字 お気に入り:0人

簡単すぎても時間が足りないでござるの巻


調子こいてたら大学落ちた。
勉強を怠っていた自分にも非はあるのだが、しかし突然になって推薦を取り消してきた大学さんサイドにも責任はある。
あんな突然取り消されたら、そりゃあ勉強は間に合わないというものだ。

こちとら麻雀漬けの人生だったし、英会話なんて「オー、イエー」と「ハッハー、オッケーオッケー」くらいしか知らない。
何ならアメリカ人の会話は全て「家に帰ってママのおっぱいをシャブッてるんだなフニャチン野郎」みたいに和訳されるという偏見すら持っている。
国語だって「日本人ならまあ日本語喋れるからイケるやろ」と調子こいてる馬鹿もいるが、実際のところ問題文の解き方を抑える必要があるし、そもそも方言が根付きすぎて標準語を喋ることが出来ない。
数学も満貫8000点に振り込んで万点棒支払いには千点棒2本バックくらいの計算しか出来ない。
理科と社会に関しては未だに『理科』と『社会』であり、科学と化学の違いが分からない程だ。

本当に、突然掌を返し推薦を取り消したことを、大学さんサイドは猛省してほしい。
少なくとも、一人の少女(私だ、勿論)の人生は狂ったのだ。
親に数発ぶん殴られて、大学の代わりに地元のローカル予備校へと通うはめになったのだから。

「その……」

推薦取り消しの旨の愚痴を、友人である安河内美子にぶつけている。
美子は最初から麻雀推薦ではなく一般入試で進学予定組であったため、取り消し以降勉強を教わっていた。
今はこうして不合格報告のため、喫茶店で話しているのだ。

「なして推薦ば取り消されたんか、理由を聞いてもよか……?」

あまりに理不尽な理由なら、抗議しようと言うことか。
聞いていいか不安そうにしながら(いつも不安そうな顔なのでわかりにくいが)美子が尋ねる。
ふむ、とだけ応え、アイスココアを流し込んだ。
しばし考え、美子になら言ってもいいだろうと判断する。

「実はな……」

そこからは、聞くも涙、語るも涙の物語だった。

「小さな行動が、悪い方向に出てしまったと」

そして語り出す。
全ての歯車を狂わせたあの日のことを。

「あの日は、姫子と二人で、デートに出かけとった」

美子の顔が少し曇った。
美子はあまり姫子との惚気を聞くのが好きではない。
しかしあの忌まわしい悲しい事件を話すには、必要な導入部なのだ。

「あの日は確か姫子ば少し大胆な洋服だったと。受験で疲れた体を愛の力でリフレッシュばするき言うてな」

そしていつもと違った形で体を重ねようという話になった所くらいから、徐々に美子の表情が死んでいった。

「そう、そして、あの公園のベンチでまず手錠を使って……」


 <  /   /         /          ヽ、  } ',
   .冫   ./      ,ィ ./   !        !    . ヽ,/i  i
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  /  , イ   / l/  l   l,,イ    .!ト,,!_ | .', i/!  l
  / / ,'  /   l  l  l,, -‐''! jハ    i i !  厂 ! ! l   !
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    ,'/ l     l  ト{\{  ≧ミ   ヽノ イ,ィo:.ミヽ、l l  !
       l     l\i /,.ィ::O:ヽ `      { {:::::)}  ,l l   .l
       .l     l___''  { {::::::}}  r==ュ  乂ー'.ノ  l} !   l
       l     i-{  乂ー' ノ  .ノ   ヽ、_ _,,. イ l   !
          ',     ', ヽ、  ̄ /    ',       l  !  l
        .',     ',   ̄ ̄             l  ! ,'
        .',     ',         __ .、     イ / .,'
          ', 、   ',::..       ´     /.ノ .//
          ヽ{\  \:::>::...       イl/j/´
           ` \(\ヾ /, }≧  ー'  |\

「それから恥ずかしがる姫子のスカートを……」

いつの間にか詳細に情事を語る私を残して美子がいなくなっていることに気が付いたのは、ようやく自分達の好意が問題視されたパートに入った時だった。
ドリンク代、今度請求しておこう。

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