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茨の花

まあ、あれだ。高尾さんが誤魔化すように言った。俺、真ちゃんの大ファンだから。
僕も真太郎さんのことは尊敬しています。――でも、違うでしょう?
誤魔化されないように、負けじと返した。高尾さんは困った顔をした。その表情も嫌いじゃなかった。彼がする表情ならなんでも好きだった。高尾さんは、本当に表情が豊かない人で、父や真太郎さんとはぜんぜん違っていた。いきなり大きな声で驚いたり、土下座したり、振り付けで歌を歌い出したり、おもちゃ箱をひっくり返したように、いろいろなことをしてくれた。インターナショナルスクールの友人とのコミュニケーションで役に立ったのは、父や真太郎さんから教えられたことより、高尾さんに教えられたことだった。
ほんと、赤司にそっくりだな、そういうとこ。一人っ子のくせに、と高尾さんは苦笑いした。
そういうことは気づいても、言っちゃだめだぞ。
そんなことない。
あるよ。
ない、と僕は繰り返した。あなただから、僕は言った。僕が好きなあなただから。
お前もしぶといなぁ、と高尾さんが、僕の好きな顔で笑う。
諦める理由が無いじゃないですか。
諦めろよ……。
嫌です。
初めて告白した時は、大笑いされて、本気だと話すと、困惑された。そして、いろいろな理由を挙げて諦めろと諭された。しかしどれも想定済みの理由だったので、自分には響いてこなかった。
何でそう、茨の道突き進むの好きなの? お前ら。
茨にだって、綺麗な花が咲くんです。 僕は言い返した



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